全国のニュースでもお伝えしましたように過去最多９人が立候補した自民党総裁選の投開票が２７日行われ、決選投票を経て石破　茂元幹事長が新たな総裁に選ばれました。全国の党員票では高市氏が最も多くの票を獲得しましたが、熊本県内の党員票は石破氏がトップでした。

過去最多９人による自民党の総裁選。情勢で優位に立つ高市　経済安全保障担当大臣、石破　元幹事長、小泉　元環境大臣のうち、誰と誰が決選投票にコマを進めるのか、注目が集まりました。
国会議員票と全国の党員・党友票による１回目の投票ではいずれの候補も過半数に届かず、高市氏と石破氏との決選投票の結果、石破氏が新たな総裁に選ばれました。

自民党県連が２７日開票作業を行った熊本県内分の党員票の得票数は、全国の党員票で最も多くの票を獲得した高市氏を石破氏が４５２票上回りトップとなりました。

この結果、決選投票で県連に割り振られた１票は石破氏に投じられました。

投票率は６４．９５パーセントで、前回３年前の総裁選を１．１０ポイント下回りました。

県連で幹部とともに決選投票の様子を見守った前川　收会長は…。

【自民党県連　前川收会長】
「熊本県連にとっては石破茂さんはとても縁が深い。石破さんの長い政治キャリアの中で頑張っていた部分の一つはよく地方に足を運んでいただいていた」
「非常に地方に対する思いをしっかり持っていた方。その思いが最終的に地方票でも勝ち、国会議員票でも勝ち、僅差ではあるがそういう結果になったのだろう」
「地方創生が大事だと今回の選挙でも訴えていた。熊本に限らず地方が元気になってくれる政策を前に進めてほしい」

【県民】
「勝った？勝った？本当？私　応援してたからよかった」「昔から好きだった」

【県民】
「いいと思う、私は。信念があるのでは」

【県民】
「高市さんが初の首相になる可能性もあったので、また男性なのかなと思った」
「（高市さんだったら）変わるのではないのかな。ターニングポイントになり得る総裁選だったのでは」「給料が上がらないのがここ何十年の課題なので、そこを期待している」

【県民】
「良かったと思う。変化があるんじゃないか。今までにない人が上に立ってもらったほうが。とても真面目そうで良い方だなと思った」

【県民】
「僕はちょっと残念だった。高市さんに期待していた。日本を守る雰囲気が好きだった。安倍さんの継承という意味でも」「やはり経済問題は強い日本であってほしいと思う」

【県民】
「やっぱり安定感。年齢的にも、今までの経験がある。適任者かなと思う」
「国民は苦しんでるからみんなが安心して生活できる日本にしてほしい」
「石破さんの力を発揮してくれれば」「私たちはみんな期待している」


公明党県本部の城下　広作代表は「石破氏と新しく公明党の代表となる石井氏の新たなカラーで連立与党を組み、防災対策や経済対策など国民の安全安心に向けた政策を進めてほしい。ＴＳＭＣ進出で注目を集める熊本にも引き続き様々な支援をお願いしたい」と述べました。

【立憲民主党県連　鎌田　聡代表】
「今回顔だけが変わられて中身が変わっていくことは期待できない。能登半島の元日の地震に続く豪雨ということで、臨時国会で補正予算をしっかり組んで、その後、
解散するのかどうなのかを判断して動いてほしい」

今回の自民党総裁選、県選出の国会議員が誰に投票したのか本人や関係者への取材などを元にこちらにまとめました。

衆議院の熊本１区選出の木原　稔防衛大臣は１回目は茂木さんで、決選投票は高市さんでした。２区選出の西野　太亮議員は１回目は小泉さん。決選投票は態度を明らかにしていません。３区選出の坂本　哲志農水大臣はＧ７農相会議に出席するためイタリア出張中で事前に投票を済ませていて、１回目も決選投票も河野さんに１票を投じたということです。４区選出の金子　恭之議員は１回目は林さんで、決選投票は石破さんでした。また、参議院・熊本選挙区選出の松村　祥史防災担当大臣は１回目、決選投票ともに態度を明らかにしていません。馬場　成志総務副大臣は１回目は林さんで、決選投票は石破さんに１票を投じたということです。