熊本市庁舎「建て替え」へ前進 市議会が設計関連予算案を可決【熊本】
熊本市の庁舎を建て替えるか否かをめぐる議論です。27日の市議会最終日、関連予算案が賛成多数で可決され、建て替えへ進むことになりました。
また、27日の採決をめぐって自民党系会派の中には会派の方針と異なる意思表示をした議員もいました。
熊本市の大西市長は今議会に新庁舎の基本計画や設計関連の業務を業者に一括発注する方針でその関連予算案を提出しています。
27日の本会議で議決が得られれば、本庁舎と議会棟はNTT桜町の敷地に、中央区役所は花畑町別館跡地にそれぞれ移転建て替えの方針で進められることになります。
採決の結果、賛成38反対7。
注目の予算案は賛成多数で可決されました。
【大西市長】
「関連議案を可決いただきありがたい。まちづくりのうえでもこれが起爆剤となって
熊本の都市の将来にむけたまちづくりにむけしっかりビジョンが描けるようにがんばっていきたい」
今回の採決、会派別では自民党、熊本自民党、市民連合、公明党が賛成しました。
【最大会派 自民党 坂田誠二団長】
「庁舎の問題が建設に向けて一歩進んだという思いです」
一方、第2会派の熊本自民は。
【第2会派 熊本自民党・ 澤田昌作団長】
「4名が賛成できなかったということだが大方が賛成となった」
熊本自民党12人のうち4人が採決で起立または挙手をせず会派の方針とは異なる
意思表示をしました。
【熊本自民党・高本一臣議員】
「合併推進債の活用が迫っているということで時間がなく、大事なところをはしょって進めていくというのはとても大きな事業であり、イエスとは言えなかった」
高本議員は、今後、熊本自民党会派を離れることも視野に検討するとしていて
今後、議会内の会派構成が変動する可能性が出てきました。
また27日の議決によって市電をおよそ1.5キロ延伸する計画も進められることになりました。
去年7月に起きたJR上熊本駅前の屋根落下事故をめぐり、熊本市がおよそ1億4700万円の損害賠償を求め、施工業者側を提訴する議案も可決し閉会しました。