熊本市教委『議決を経ず』購入問題 市議会は厳しく批判全庁調査へ【熊本】
ところで、この議会中に発覚した熊本市教委の『議決を経ず』教師用指導書を購入していた問題、議会側は厳しく批判しました。市は27日同様の不適切な支出がないか
全庁的に調査する方針を示しました。
熊本市の条例では予定価格4000万円以上の財産の取得には議会の議決が必要と定められています。
しかし熊本市教委は小中学校教師用指導書について2015年度、16年度、
20年度、21年度、そして今年度、議決を経ないまま購入していました。
総額はおよそ7億3500万円にのぼります。
【市議会本会議大石浩文議員(自民党)】
「議会の持つ権限の中心である議決権を蹂躙する法令に反した行為であり、地方自治の根幹を揺るがす行為であるということを指摘しなければならない」
【上野美恵子議員(共産党)】
「自治体の法律である条例に規定されたことが長年見過ごされてきたことは
きわめて由々しき問題」
【熊本市 遠藤洋路教育長】
「深くおわびを申し上げます。同様の事案がないか調査を行っており、不適切な事務処理が認められた場合は、しかるべき対処を行ってまいります」
【熊本市 大西一史市長】
「改めて深くおわびを申し上げます」
市側は今回の購入について「契約部門でのチェックは行っていなかった」としました。市が提出した追認を求める議案は可決されましたが、市は同様の不適切な支出がないか教育委員会だけでなく市長事務部局も含め全庁的に調査する方針を示しました。