石破新内閣の発足に伴い伊藤　環境大臣も交代、浅尾　慶一郎参議院議員が就任します。環境省の職員によるいわゆる「マイクオフ問題」で、発言をさえぎられた水俣病被害者団体の男性は大臣の交代について「きちんと引き継ぎを行い、私たちの要望が聞き入れられることを望みます」とコメントしています。

５月１日の水俣病被害者団体との懇談の席で、環境省の職員が団体側の発言を制止した「マイクオフ問題」をめぐっては伊藤　環境大臣が謝罪した上で、団体側と改めて懇談を行いました。
岸田内閣の総辞職に伴い１日退任する伊藤　環境大臣は…。

【伊藤　環境相】
「６８年間、必ずしも全面的には解決できない複雑な関係者も多いことなので、
１年間で解決することは困難ですが、やれるだけのことはやった。それを後任に引き継ぎたい」
このように述べた上で、新たに就任する大臣に対し「関係者の声を丁寧に聞く姿勢についても引き継いでほしい」と話しました。

一方、水俣病患者連合などは９月３０日、伊藤大臣宛ての申し入れ書を提出。
再懇談で団体側が要望していた医療と福祉の充実などについて、新しい大臣にも
確実に引き継ぐよう求めています。

５月１日の懇談の席で発言をさえぎられた松崎　重光　副会長はＴＫＵの取材に
「大臣が代わってまた同じ話をしないでいいように、きちんと引き継ぎがなされ、
私たちの要望が聞き入れられることを望みます」とコメントしています。