熊本市電の運賃 200円へ値上げ方針を表明【熊本】
来年6月を目指し、熊本市電の運賃値上げが検討されています。現在の180円から200円へ、値上げの方針が31日の熊本市議会・特別委員会で明らかにされました。
【熊本市議会 地域公共交通に関する特別委員会】
熊本市交通局の説明によりますと、運賃の値上げは来年6月からの予定で、大人が現在の180円から200円に、小学生以下の子どもが現在の90円から100円とするものです。(未就学児は大人1人につき1人まで無料)
運賃改定の理由について、熊本市交通局は乗客数の回復が見られない中に物価高で収支が悪化、一方で乗務員の処遇改善に取り組む必要があることを挙げています。
熊本市電の運行をめぐって、市は来年4月から上下分離方式を導入する予定で、『上』の部分・運行や車両管理などを担う一般社団法人を設立していますが、31日の特別委員会で「今のままでは、上物法人は初年度から赤字になる」と説明。
熊本市は来年の第1回定例会に運賃改定に関する条例改正案を提出する予定で、可決されれば、来年6月から運賃値上げとなる見通しです。
市電運賃は2007年に距離にかかわらず、150円とする均一方式を導入。以降、2016年に170円、そして去年、180円へと引き上げを行っています。