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俳句作りで『地元愛』育む活動 熊本市立芳野小学校に博報賞・功労賞

俳句作りを通してふるさとを誇りに思う気持ちを育てる活動が評価されました。

熊本市の芳野小学校に〈ことばの力〉を育む学校などを顕彰する『博報賞』の功労賞が贈られました。

熊本市西区河内町、全校児童71人の芳野小学校です。

総合的な学習の時間などを活用し、行われているのが俳句の授業です。

【6年生の担任 上須崎 瑞人 教諭】
「一文字でも変われば、俳句は違いますからね」

五・七・五や季語など決まりがある俳句。

小学生には難しいかと思いきや、豊かな感性でことばを巧みに使い、俳句を生み出します。

【俳句をよむ児童】
「〈焼き芋を半分食べれば満月だ〉」

【他の児童】
「断面が黄色いから満月に見える」

【担任】
「これはやられましたね!月つながりで…」

【俳句をよむ児童】
〈満月を割ってうさぎと半分こ〉

【担任】
「ユーモアがある。人が気づかないところに気づくって面白いね」

【6年生の児童】
「満月がきれいだから欲しいと思って、ウサギもいるから半分こしようと思いました」

芳野校区には、文豪・夏目漱石の小説『草枕』で知られる『峠の茶屋』のほか、漱石が実際に通った石畳の道などがあり、2002年から授業に俳句を取り入れ、ふるさとを誇る心を育んでいます。

また、草枕の舞台をウオークラリーで巡るなどの活動も続けています。

このような取り組みが評価され、公益財団法人博報堂教育財団が顕彰する『博報賞』で、全国61の団体から『功労賞』に選ばれ、先日、東京で表彰式がありました。

4年生は自然いっぱいの校庭で俳句づくり。

【4年生】
「先生、龍が通ったみたい」

ここで一句。

〈秋の空龍の速度で雲進む〉

さらにブランコに揺られて、一句。

〈秋の日のブランコ風が心地よい〉

【芳野小学校 西釜 勝久 校長】
「漱石俳句活動は子どもたちにふるさと芳野を好きになり、誇りに思い、自尊感情を育む活動と思っている。10年、20年、ずっと続いていけばと思う」

豊かな自然を五感で感じ、ことばで表現する力が身についている子どもたち。

ここで一句。

芳野小、すてきな俳句、ありがとう(季語無し)。

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