トラック運送業界にも人手不足と高齢化の波 熊本学園大学で物流出前授業【熊本】
熊本県トラック協会が物流に関する出前授業を熊本学園大学で開きました。国内輸送の9割を占めるといわれるトラック運送業界にも人手不足と高齢化の波が押し寄せているようです。
熊本学園大学で行われた物流の出前授業には商学部の1年生ら約30人が出席。
県トラック協会に加盟する企業の若手経営者らが講師役を務め、物流業界の魅力や課題を語りました。
出前授業の背景には人手不足と高齢化に対応したいという狙いが・・・。
国土交通省によりますと、物流業界ではほかの職種と比較して、有効求人倍率が2倍に上り人手不足が顕著です。
また、業界で働く人も50歳以上の割合が約半分を占め高齢化への対策は待ったなしの状態です。
学生からは、トラックドライバーの時間外労働規制など労働時間が短くなるいわゆる「物流の2024年問題」をふまえた質問が飛んでいました。
【学生】
「(2024年問題など)労働環境が変わっていく中で、(経営者として)具体的な対策はありますか?」
【熊本交通運輸 住永 富司 社長】
「まずは給与を上げて、ドライバーさんを確保して、いままで一人で運んでた物量を1.5人から1.7人くらいで運ぶような体制にしています」
県トラック協会によりますと、県内の高校や大学で行った出前授業は2017年のスタートから延べ41校にのぼるということで、今後もこの取り組みを継続していくということです。