熊本市導入の市電新型車両 混雑解消へその効果は?
熊本市電に3両編成の新型車両が導入され、24日から営業運転を開始しました。
運転開始から初めての平日を迎えた25日、朝のラッシュでの混雑が課題の健軍町電停でその効果を取材しました。
【大西 一史 熊本市長 23日出発式】
「(新型車両の)お披露目の日、お祝いの日だが何よりも安全運行が重要。今後は安全管理体制を強化して(運行トラブルの)再発防止に努めたい」
運行トラブルが相次ぐ中、大西市長が安全運行を誓って出発した新型車両です。
熊本市は、112人乗りの3両編成を2編成導入しました。
路面電車としては九州最大、1両編成の1・5倍の乗客を乗せることができます。
こちらは、ラッシュ時の積み残しが課題となっている健軍町電停のけさの様子。
乗車待ちの長い列ができています。
乗客からは新型車両の輸送力への期待の声が聞かれました。
【利用客】
「並んでいたら『ここまでで満員になりました』と言われて次の市電を待ったことがある」「日によってはピアクレス(健軍商店街)まで並ぶので困っていました。(新型車両は)たくさん乗れると聞いたので、少しでもスムーズに通勤できれば…」
【中原 理菜 アナウンサーリポート】
「午前7時半です。健軍町電停に新型車両がやって来ました。積み残しはどれくらい解消されるのでしょうか」
『熊本駅前・田崎橋行き』と『上熊本行き』の2つの系統別にそれぞれ列があるため行列は絶えませんが、これまでより混雑は緩和されたようです。
【熊本市交通局運行管理課 荒木敏雄課長】
「新型車両が通過したあとは人数が減って、待つ状態の改善につながったと思う。健軍町電停では午前7時30分と7時50分に2本を効果的に入れることで待ちの状態を改善したい」
熊本市交通局は、新型車両を、来年度中にさらに2編成導入予定です。