音楽の力で心のバリアフリーを 『オハイエくまもと』設立15周年記念コンサート【熊本】
音楽の力で心のバリアフリーを目指します。NPO法人『オハイエくまもと』の設立15周年を祝うコンサートが先日、開かれました。障害の有無にかかわらず音楽を通してステージと客席がひとつになりました。熊本市で11月17日に開かれた『オハイエくまもと15周年記念コンサート』。
『オハイエくまもと』は、障害がある人もない人も一緒に音楽を楽しみ、音楽の力で心のバリアフリーを目指すNPO法人です。
2009年の設立以降、定期的に音楽祭を開催するなど精力的に活動しています。
この日のコンサートには、熊本市出身のソプラノ歌手 赤池 優さんや、フルート奏者の荒川 洋さんなどが出演。
また、荒川さんの家族もファミリーアンサンブルとしてステージに立ちました。
ダウン症の妹・知子さん。
現在は仙台を拠点に、リコーダー奏者として父・健秀さん、母・幸子(さちこ)さんと共に全国各地で演奏活動を行っています。
この日も阿吽の呼吸で美しいハーモニーを奏でました。
【荒川 健秀さん】
「16年前から、こちら(熊本)にもお邪魔していて、熊本の皆さんのエネルギーはすごい」
【フルート奏者 荒川 洋さん】
「こういう形で定期的に会えて一緒に演奏するのも楽しいし、妹も頑張っていたから〈(家族の)絆はあるよね〉と音楽で再認識できた」そして、オハイエ音楽隊のステージ。
作曲家やピアニストとして活動する野村誠(のむら・まこと)さんがこの日のために書き下ろした楽曲を、音楽隊は縄跳びなどのパフォーマンスも交えて披露しました。
【観客】
「素晴らしかった。また参加したい」
「素晴らしい時間を過ごさせてもらった。障がい者であってもなくてもあまり関係ない(と思った)」
障害がある人もない人もみんなで一つとなり、この日のコンサートは大成功で幕を下ろしました。
【15周年記念コンサート 吉丸 良治 実行委員長】
「音楽がキーワードになって、人を平和にするというか豊かにする。そういう役割が非常に強いと実感した」
【NPO法人オハイエくまもと 入部 祥子 理事長】
「障害のある人もない人もいろいろな人がどこででもサポートする人がいて、みんなが楽しく歌ったり踊ったりスポーツをしたり、そういう世の中になっていけばいいなと思う」
『オハイエくまもと』はこれからも音楽を通して、全員で支え合う社会を目指していきます。
【演奏】
「オハイエ、これからもよろしく、ありがとうよろしくお願いします」