講師はマンガ家・高浜 寛さん 幕末明治の模様を模写して絵皿づくり体験【熊本】
天草市で11月、幕末から明治にかけて描かれた皿の模様を模写する体験会がありました。
【マンガ家 高浜 寛さん】
「線の細さとか線の運び方とか、そういうものを実際に体験することで、職人さんたちの気持ちを味わってみることができる」
これは、11月1日から5日まで開催された『天草大陶磁器展』のイベントの一つで、天草市在住のマンガ家、高浜 寛さんが講師を務めました。
模写する模様は、線の伸びやかさを楽しむもの、余白のバランスと細かい部分を描き込むもの、そして、柄や線を均等な太さで正確に描くものの3種類から選びます。
絵柄の写真を見ながら、直径17センチほどの素焼きの皿に丁寧に筆を走らせます。
【参加者】
「細い線の所が難しかったです」
「模写をしている時でも難しいけど、昔の人はすごいなと思いました」
「こんなにすごい機会はないということで、子どもを連れて来ました。すごくいい経験になっていると思います。今後の人生に生かされていくんじゃないかと思います」
【マンガ家 高浜 寛さん】
「それぞれの個性が入ったり、勝手に違う方に動き出したりするので、それも面白い結果で、思わぬ作品が出来上がっていて、私も楽しかったです」
描き上がった作品は天草町にある寿芳窯で釉薬をかけ、1300度で19時間ほど焼いて仕上げます。
この体験会、高浜さんは「今後は模様の難易度を上げて開催したい」と話していました