熊本のニュース一覧

阪神・淡路大震災から30年 山鹿市で『防災のつどい』【熊本】

阪神・淡路大震災から17日で30年です。あの日の教訓を忘れず今後の災害への備えにつなげようと山鹿市で17日『防災のつどい』が開かれました。

30年前の1月17日に発生した阪神・淡路大震災。当時は耐震性の低い建物が多く、10万棟以上が倒壊し、6434人が犠牲となりました。神戸市では地震が起きた午前5時46分に合わせて黙とうが捧げられ、深い祈りに包まれました。

【山鹿市社会福祉協議会 廣瀬 卓三事業課長】
「自分の命をどうやって守るのか、地域の方の命をどうやって守っていくのか、『考えてくれ』というメッセージを送ってもらっているような感じがする。絶対忘れてはいけないところだなと」

山鹿市では、災害への備えについて考えてもらおうと毎年、1月17日に『防災のつどい』を開催。

17日は市内の児童や生徒、住民など500人以上が参加しました。

会場の『あんずの丘』では炊き出し訓練が行われ、空き缶を使った炊飯に子供たちが挑戦しました。

会場では国土交通省や消防、自衛隊のほか配管や電気工事の業界団体、地元の企業などが防災についてのブースを出展。

消防のブースでは、子供たちが心肺蘇生法やAEDの使い方などを学んでいました。
【中学生】
「心臓マッサージで強く押すのが難しかった。南海トラフ巨大地震などに備えて
ちゃんと覚えておきたい」

また、菊池川流域で水害のリスクがある山鹿市ならではの防災体験ブースも…。
こちらは『国交省の浸水ドア実験』。家の外が浸水した場合にドアを開けて避難できるか、参加者がチャレンジしますが…。

数十センチ、水に漬かっただけでドアは水圧で開きません。

【国交省菊池川河川事務所の担当者】
「水害の時は早めに逃げていただく。こんな状況になったら逃げることができないので」

【山鹿市社会福祉協議会 廣瀬 卓三事業課長】
「毎年のように全国各地で災害が起きているという現状があるので、今回のイベントを通じて防災につなげてもらえれば」

阪神・淡路大震災から30年。参加者は災害への日ごろの備えについて改めて考える
一日となりました。

山鹿市の『防災のつどい』は阪神・淡路大震災をきっかけに神戸市出身の星子 みづほさんが立ち上げた防災ボランティア団体が始めました。

この団体が去年、解散したことを受け、今年から山鹿市の社会福祉協議会が引き継いでいて、社会福祉協議会は今後も『防災のつどい』を継続していきたいとしています。

プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!