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玉名市でイノシシの肉を食べて五穀豊穣と無病息災を願う『シシ喰い祭り』【熊本】

玉名市では17日、イノシシの肉を食べて五穀豊穣と無病息災を願う『シシ喰い祭り』が開かれました。

このまつりはおよそ1000年前、イノシシに畑の作物を食い荒らされ、困り果てた住民の願いを『建御名方神』が鎌で退治してその肉を分け与えたことから始まったといわれています。

玉名市の滑石諏訪神社では、毎年1月17日にシシ喰い祭りが行われていて、ことしも地域から選ばれた福男が神社の池に入り、竹につけた御幣を交換し五穀豊穣を願いました。

【今年の福男となった男性】
「冷たいというよりも痛かったです。<去年よりも良い年になるように>と願いながら御幣をさしました」

そして地元の住民などが見守る中、裃姿の男性4人が大きなお椀に注がれた酒を酌み交わし、節頭渡しの儀が行われました。このあと参加者たちには甘辛く味付けされた
シシ肉料理が振る舞われ、今年一年の無病息災などを願いながら地域の交流を深めていました。

「イノシシというと獣の味がしますが、全然臭みがなく、おいしいです」「(祭りを)絶やさないように、先輩から教わったことを下の人に教えていきたい」「激動の世の中なので、地域のみんなと仲良く一年を過ごせればいいかな」

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