大寒の２０日、天草郡苓北町では、神輿を担いで海を渡る伝統の『裸まつり』が行われました。

裸まつりは、今から４００年ほど前、山伏が海で禊をして流行していた悪病を退散させたことが始まりといわれています。

２０日は、苓北町上津深江の八坂神社で地域の２０代から６０代の男性２３人が参加し、神輿を担いで冷たい海に入りました。

そして、ほら貝の音を合図に「ヨヤ・ヨヤ」と威勢の良い掛け声をあげ、約３００メートルを泳ぎきりました。

【男性】
「感想？　声が出ない」
「親の代から続いてるので、絶やさないようにという気持ちで
（海に）入ってます毎年」
「陸に上がってからは暖かいので、今年は少し物足りないくらいです。地域の無病息災を祈って泳ぎました」

その後、一行は町内を練り歩き、約２００軒の家をまわって、細く切ったニンジンとダイコンを酢で和えた『なます』を神輿に乗せ、『御神酒』をかけて、無病息災を祈願しました。