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熊本県の天然記念物 久連子鶏を守る取り組み【熊本】

八代市から熊本県の天然記念物に指定されている久連子鶏の話題です。

先日、久連子鶏の繁殖、育成につなげようという取り組みが行われました。

久連子鶏は八代市久連子地区で300年以上にわたって飼い続けられてきた固有種で、肥後五鶏の一つ。

黒く長い羽は、国の無形民俗文化財『久連子古代踊り』のかさ飾りに使われています。

久連子鶏は地元の住民らが保存会を立ち上げて育てられてきましたが、住民の高齢化により、肥後ちゃぼ保存会や熊本市動植物園などが協力して繁殖、育成に取り組んでいます。

この日は、近親交配を防ぐためにそれぞれで飼育する久連子鶏を入れ替える『交換会』が八代市泉町(いずみまち)で開かれました。

『交換会』には地元の住民や肥後ちゃぼ保存会、熊本市動植物園、熊本農業高校などが飼育する久連子鶏33羽が集結。

伝染病を防ぐワクチンを接種したあと、参加者たちは交換する久連子鶏を選び持ち帰っていました。

【学校で久連子鶏を飼育している 県立熊本農業高校畜産課3年 井上 花寧さん】
「久連子鶏は熊本で昔から飼われてきたので、熊本人として伝統を残していきたい」

【熊本県文化財久連子鶏保存会 寺川 直繁会長】
「久連子古代踊りが続く限り久連子鶏は絶対切らせられない鶏ですから(保存活動に取り組んでいただいて)ありがたいことですよ。なんとか久連子鶏を保存していかんと(みなさんに)一生懸命力を借りています」

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