苓北町の高校生が『月桃』使った料理づくりに挑戦【熊本】
地域の資源を生かした特産品の開発を目指し、高校生が奮闘しています。
天草郡苓北町の生徒が独特な香りを持つショウガ科の植物『月桃』を使った料理作りに挑戦しました。
【女子生徒】
「私は月桃のことはあまり知らなかったけど、今回の講習で、月桃をさまざまな料理に応用することができると知った」
これは、地域の資源を生かした特産品の開発に取り組む県立天草拓心高校の授業の一環として行われたものです。
1月15日の講習会には、マリン校舎で学ぶ海洋科学科栽培・食品コースの2年と3年の生徒合わせて7人が参加。
10年ほど前から天草市で月桃を栽培している大脇 文穂 さんが講師として植物としての特徴や活用方法などについて説明しました。
月桃は熱帯や亜熱帯に自生するショウガ科の多年草で、つぼみが桃のような形をしていることからその名が付けられたといわれています。
独特なさわやかな香りが特徴で、実や葉っぱを煎じてお茶として楽しむことができるほか、葉っぱを蒸留した水は抗菌や消臭スプレー、化粧水などに活用されています。
生徒たちは月桃の独特な香りを料理に生かそうと、大脇さんに教わりながら月桃の実の煮汁をベースにした薬膳カレーを作ったほか、月桃の粉末入りの塩を使ったタイの塩焼きに挑戦。
また、デザートとしてイモを使った生地を葉っぱで包んで蒸し上げる『蒸し菓子』も作りました。
【試食】「いただきます!」
そして、出来上がった料理をみんなで試食しました。
【女子生徒】
「自分でも家などで料理に使ってみたいと思う」
【男子生徒】
「月桃そのものの香りというか、そういうのを生かして料理に混ぜるというのは難しかったけど、最終的にいい感じに出来たと思う」
【大脇 文穂 さん】
「もっともっと地元の食材を使った商品開発の研究をしてほしい」
天草拓心高校は今後、大脇さんと一緒に地元の海産物を使った特産品の開発を進めていきたいとしています。