熊本のニュース一覧

児童養護施設の職員による入所児童への性的虐待 大西熊本市長 被害者支援に取り組む考え

熊本市議会、4日の本会議で、児童養護施設の職員による入所児童への性的虐待の問題について質疑が行われました。

大西市長は被害者の支援に取り組む考えを示しました。

【村上 博 議員】
「私の下には被害を受けた方々からの声が届き続けています。先月には複数の方が本当に意を決してだろうと思いますが警察に相談されたのです。市の調査は十分だったとは到底思えない」

市民連合の村上議員によりますと、この問題は市内の児童養護施設で当時職員だった男性が、女子児童を自分の太ももの上にのせたり、夜、女子児童の布団の中に手を入れ体を触るなどの性的虐待が行われたとされるものです。

大西市長は市社会福祉審議会の児童福祉専門分科会・審査部会に諮り施設への行政指導など必要な措置を講じたとする一方、次のように述べました。

【大西市長 答弁】
「これまで訴えがあった子どもに対し調査結果や市の対応について説明が十分ではなかったことを踏まえ、今後子ども自身が自分の権利が守られたと感じることができるよう適切に説明してまいります。その上でなお訴えが続く場合は子どもの思いをくみ取り、丁寧に寄り添うとともに改めて部会の意見を聞き必要な対応を検討してまいります。(被害児童の)傷ついた心が回復するためには相当の時間が必要となる場合も多いと認識しており、心のケアなどさまざまな支援に努めてまいります」

【村上 博 議員】
「性的虐待を受けたとされる子どもたちは、既に大人に成長しています。子どもの頃には気づかなかった男性職員の行為を思い出すと言葉にできないほどの苦痛を感じるといいます」

村上議員は市に対し被害調査の徹底を求めました。

プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!