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熊本県立高森高校マンガ学科の新作漫画作品展 熊本空港を彩る

高校生・入魂のオリジナル作品です。県立高森高校マンガ学科で学ぶ生徒たちが、熊本空港をテーマに描いた新作漫画が旅行客を楽しませています。

【高森高校マンガ学科1年 田畑 洸惺さん】
「飛行機と天狗の子孫たちが競争するっていう話です」

県立高森高校マンガ学科。

高森町内に第2本社を構える出版社『コアミックス』が全面的に協力し、漫画家や編集者を育成しています。

公立高校では全国初の取り組みです。

若者たちが日々プロの指導を受けながら作品作りに取り組んでいて、特色ある高校づくりのモデルケースとして注目されています。

【熊本空港 11月6日】
この日、マンガ学科の生徒たちがやってきたのは熊本空港。空港そのものや働く人を取材し、それをテーマにオリジナルのマンガを生み出そうという授業の一環です。

熊本空港やANAの職員から説明を受けながら空港内・展望デッキなどでイマジネーションを膨らませます。

話し合ったすえ、今回の取り組みを「そらコミ」プロジェクトと名づけたマンガ学科の生徒たち。

空港の「そら」と「コミック」を掛け合わせたネーミングです。

授業や部活の時間を使って、4ページのマンガを創作することになりました。

【高森高校マンガ学科1年 林 蘭さん】
「パイロットの父と息子の話なんですけど、息子とお母さんは旅行に行って。でもお父さんはパイロットの仕事で一緒に旅行に行けない」「『お父さん嫌い』って言っちゃうんですけど」「(自分たちの便を)操縦してる人がお父さんだった、みたいな」まずは簡単なイラストや文字でストーリーの骨組みとなる「プロット」をまとめます。世界観が固まってきたら、実際のコマ割りや構図を決めていく「ネーム」という工程に移ります。

【高森高校マンガ学科1年 太田 樹里さん】
「パイロットになりたい女の子の物語を」「女性パイロットが少ないっていう話だったから」「女性にスポットライトを当てたほうが夢をかなえるっていうところの感情が伝わりやすいのかなって思って」

【高森高校マンガ学科1年 桜井 優奈さん】
「空港に取材しに行ったときの映像を止めて見ながら、整備士さんが飛行機を点検しているところをいま描いてます」

およそ4カ月かけて筆を走らせた生徒たち。

当初の構想から大きく転換した作品もありましたが、ついに8つの物語が仕上がりました。完成した作品はいま空港の展望デッキそばに飾られ、旅行客の眼を楽しませています。茨城県から来た大学1年生は、幼い女の子がパイロットの夢をかなえる「空を飛ぶ」に目を止めました。

【茨城から来た大学生】
「熱量を感じられるというかすてきな部分があって」「このまま成長して漫画家になって私も読者の一人になれたらと思います」

【東京からの大学生】
「高校生が描いたとは思えないほどクオリティーが高くて、全部目が引き込まれるっていうか」

【東京からの大学生】
「このマンガは他の作品と比べると吹き出しが少ないなっていう印象を受けたんですよね」「人によって感じ方が違う、そんなマンガなんじゃないかなと思います」日本語の勉強をしているという台湾からの観光客は…。

【台湾からの観光客】
「(日本語の)学校にある日本のマンガが好きです。日本の作品は(キャラクターが)とてもカワイイから」(なぜこの作品「快適な空の旅」がお気に入り?)「お母さんと娘が2人でとても幸せそうな様子だから」

未来の漫画家たちが思いを込めた8つの作品。いま、熊本の空の玄関口を彩っています。この展示は、3月31日まで熊本空港4Fで行われています。

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