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熊本初の夜間中学校『県立ゆうあい中学校』で卒業式【熊本】

熊本初の夜間中学校『県立ゆうあい中学校』で6日夜、卒業式がありました。中学時代、さまざまな理由で十分に学ぶことができなかった10代から70代の12人が
学び舎をあとにしました。

去年4月に開校した熊本初の夜間中学校『県立ゆうあい中学校』。6日夜、第一期生となる3年生12人が卒業を迎えました。

【小原ひとみ校長】
「年齢や国籍、入学への動機こそ違いがありましたが、共通していたのは〈学びへの情熱〉でした」「これからも自分の目標・夢の実現に向けて、自分を信じて一歩を踏み出して挑戦してください」

式では、小原ひとみ校長から一人一人に卒業証書が手渡されました。

在校生を代表して2年生の深瀬拓磨さんが「健康に気を付け、それぞれの道を歩んでください。時には母校を訪れ、私たちの成長を見てほしいです」と涙ながらにはなむけの言葉を送りました。答辞は、卒業後に高校進学を目指す田中憲章さんが述べました。

【卒業生代表 田中憲章さん】
「仕事先で『中学校はどうですか』と尋ねられたとき、私は『ものすごく楽しいです』と答えます」「年齢や国籍の違いを超えて心を通わせ、1年間共に助け合い、
学び合うことができたことはとても幸せでした。『このクラスでよかった』と心から感謝しています」

6日夜は卒業生の家族も式に出席し、門出を祝いました。


【木村綾乃さんの母・木村美樹さん】
「ずっと学校に通えていなかったので、ゆうあい中学校もちょっと不安だったのですが、1年間を楽しく自分から〈行きたい〉という感じで毎日毎日登校してくれたので、すごくうれしく思っています」


【木村綾乃さん】
「あまり人と会話をするのが得意ではなかったのですが、周りの人が優しかったので
話せるようになってとても楽しい一年間になりました。寂しい気持ちもありますが、
次(高校進学)も楽しみなのでそれに向けて頑張ろうと思っています」

ゆうあい中学校での学びを終えた12人がそれぞれの新たな道に向けて旅立ちました。






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