東日本大震災から14年 熊本出身の母親が娘の振り袖姿想像し絵画に【熊本】
3000人を超える人々が犠牲となった宮城県・石巻市には、当時幼稚園に通っていた娘を亡くした熊本出身の遺族がいます。震災の記憶をつなぐ施設では、生きていれば二十歳になっていたはずの娘の姿が描かれた展示会が開かれています。
宮城県石巻市の震災伝承交流施設『MEET門脇』に展示されている2枚のパネル。
描かれているのは、佐藤 愛梨さんと西城 春音さんです。
通っていた幼稚園のバスが津波や火災に巻き込まれ、6歳で命を落としました。
2人は今年、二十歳の成人式を迎えるはずでした。
この絵は、遺族からの依頼を受けた愛知県の画家・小林 憲明さんが2人の成長した姿を想像して麻布に描いたものです。
施設を訪れた人に、震災発生から14年になる月日を思い返してもらおうと企画され、元の絵をパネルにしたものが展示されています。
絵を依頼した、佐藤 愛梨さんの母、氷川町出身の美香さんが思いを語りました。
【佐藤美香さん】
「画家の小林さんの力を借りて成長した娘の姿に出会うことができてすごくうれしかった。あの日からの年月を感じ取ってもらえるものになるのではないかと思います」
11日で震災から14年。娘が生きた6年間という月日を越えていく時間の中で、
母はこれからも成長していく姿を見守っていきます。