はじめての妊娠・出産・・・
嬉しさと同時に、プレママならではの疑問や不安もあるものですね。安心のプレママロードを歩むために、専門家に教えてもらいます。

今回は『妊娠中気をつけたい病気』について
お話：福田病院 河上 祥一 病院長

妊娠中に気をつけたい代表的な病気は、「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」ですね。
最近、母体年齢が上がってきているので、これらに掛かられる方が増えています。
特に「妊娠糖尿病」に関しては、診断基準が国際化されていて、少し厳しいルールになっていますが、実際は約12%ぐらいの妊婦さんが妊娠糖尿病になっている現状です。
自覚症状がないことがほとんどのため、検査で発覚するケースが大半です。
例えば、尿に糖が出るとか血糖濃度が高いことで分かることもありますが、どの医療機関もスクリーニングと呼ばれる検査をします。
特に24週目以降、胎盤からインスリン抵抗物質が出てくるため「妊娠糖尿病」になりやすくなります。
一方「妊娠高血圧症候群」は血圧が上がってくる病気で、だいたい30週前後から起こりやすいと言われています。
血圧の上が140、下が90で、尿たんぱくが見られた場合、「妊娠高血圧症候群」と診断されます。
どちらの病気も食事が強く関連しています。
普段からカロリーの高いものを食べていると「妊娠糖尿病」になりやすいということは分かっていますし、「妊娠高血圧症候群」は塩分や甘いものに起因します。いろんな食べ物を食べられたいと思いますが、妊娠中はそのような食材は控え目にされることと、検診をきちんと受けられることが大事です。