はじめての妊娠・出産・・・
嬉しさと同時に、プレママならではの疑問や不安もあるものですね。安心のプレママロードを歩むために、専門家に教えてもらいます。

今回は『妊娠中の体の冷え』について
お話：福田病院 河上 祥一 病院長

妊娠後半になると血流もだいたい15％ぐらい増えていますので冷え自体をあまり感じなくなりますが、妊娠初期だとやはり冷え症になられる方が多いですね。
しもやけ、凍傷がない限りは何か起こすことはないでしょうけど、あまり寒いところにいると「切迫流産」や「切迫早産」は増えると言われています。ですから寒くならないようにされることが一番です。
冷え対策として温かい食事や飲み物をとることですが、とうがらしは刺激が強すぎますし塩分が濃いものを良くないので、妊婦さんがお腹から温めるには生姜などが一番良いと思いますね。飲み物も冷たいものを飲まれるよりも温かいものを飲まれた方が体自体が温まります。
それから、キッチンが北の方向を向いていると冷えることがありますから暖房器具を使って暖かくすることが大事だと思います。服装も腹巻程度でしたら良いんですけど、湯たんぽやカイロによっては低温やけどを起こすことがあるので、妊娠中は皮膚が弱くなっていますから長時間の使用は避けた方が良いですね。
妊娠中でも漢方薬だと利用できるものもありますので、かかりつけの先生に相談されて妊娠中に安心して飲める冷え症の漢方薬を飲まれると多少は改善されると思います。