はじめての妊娠・出産・・・
嬉しさと同時に、プレママならではの疑問や不安もあるものですね。安心のプレママロードを歩むために、専門家に教えてもらいます。

今回は『帝王切開』について
お話：福田病院 河上 祥一 病院長

国内で帝王切開の割合が高くなってきています。
最近のデータでは全国平均で30%程となっていますので、帝王切開自体決して珍しいものではなくなってきています。
帝王切開の割合が高くなっている理由の1つは高齢妊娠です。
特に40歳を超えてから妊娠すると、合併症や妊娠高血圧症候群などを発症するケースが増え、自然分娩よりも安全な帝王切開を選択することにつながっています。
2つ目に挙げられるのが双子以上の多胎妊娠の増加です。
そして3つ目は逆子で、逆子の場合近年ではほとんど帝王切開となっています。
このほか帝王切開になるケースとしては、前回の出産が帝王切開、胎位異常、前置胎盤、低置胎盤などが挙げられます。
また、陣痛がきたけど進まないなど分娩停止の状態になったり、母体や胎児の状態が悪化した初産婦さんが緊急帝王切開になるケースも多く見られます。
帝王切開はこれだけ増加傾向にあることを予め理解された上で、妊娠に臨まれた方が良いと思います。