新型コロナワクチン定期接種
新型コロナウイルス感染症の流行は下火になっておりますが、この冬には再び大きな流行が予想されます。実はこの夏の流行での、高齢者の死亡者数は昨年を上回っています。その原因の一つが、昨年から今年にかけて、オミクロン株対応ワクチンの接種率が下がったことがあげられます。
ワクチンは、接種回数より、どの株のワクチンをいつ接種したのかが重要になっています。つまり、5回も6回もワクチン接種をしていても、1年以上接種がないとその効果はほとんどなくなってしまいます。特に高齢者における重症化・死亡リスクはインフルエンザ以上です。発熱時などはすぐに、かかりつけ医あるいはお近くの医療機関を受診されて指示に従ってください。抗ウイルス薬も早期に適切に使用すれば効果はあります。
また、インフルエンザのワクチンは今年、受けるけど、コロナワクチンはもういいだろうという声を聞きます。コロナワクチンも65歳以上は定期接種の対象ですので、自己負担額は高くはありません。インフルエンザよりコロナの方が怖いので、ぜひともワクチン接種をお願いします。
使用されるワクチンは、既に承認されているファイザー、モデルナ、第一三共、明治製菓ファルマ、武田薬品の5社が製造するJN.1系統対応1価ワクチンです。どのワクチンを接種するかは、医療機関で異なります。また、接種券や通知は通常ありません。自己負担額も自治体で異なりますので、かかりつけ医または接種している医療機関、自治体の相談窓口にご確認ください。