熊本県薬剤師会 会長年頭挨拶
あけましておめでとうございます。
県民の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
年末の政局不安や物価高騰が続く中でも、我々薬剤師は県民の皆様に医薬品が十分に行き届くよう、日々の業務に取り組んでいるところです。
昨今、軽い病気は自ら治してしまおうという「セルフケア」「セルフメディケーション」という言葉を耳にすることが多くなりました。確かに セルフという言葉はセルフサービスやセルフレジ、セルフスタンドなどが私たちの周りに多くあります。
自分や家族の体がどうかあったら、病院にかかろうという考え方は大切ですが、ちょっとした症状で医療費を使うのも、疑問に思います。どこでも誰でも平等に 自分の選んだ病院にかかれるという国民皆保険制度を維持するためにもセルフケア、セルフメディケーションは大切な取り組みのひとつです。
そこで、まず軽い症状だったら、近所の薬局で相談なさってください。
皆さんの相談を薬剤師が受けて、病院に行った方がいいとか、様子を見た方がいいとか、薬を飲んだ方がいいという、いろんなアドバイスをしてくれます。
今、国は、これまで病院やクリニックでしか出せなかった医薬品の中で、安全が確認できたものはスイッチOTCと言って薬局で買える制度を進めています。
熊本県薬剤師会は、かかりつけ薬局・薬剤師による医薬品の提供や健康相談が 十分に行われるよう、積極的な取組を推進してまいります。
県民の皆様にとって本年が健康で幸多き1年となりますことを祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。