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天候不順で野菜の価格高騰【熊本】

さて、次は『野菜』です。レタスやキャベツなど露地栽培の作物を中心に今、値上がりしています。野菜の価格高騰はいつごろまで続くのでしょうか。市場とスーパーを取材しました。

熊本市西区の『熊本大同青果』。
(熊本市西区田崎町)

早朝の競りは活気に満ちずらりと並ぶ箱の数に圧倒されますが、実はこれでも品薄状態。

レタスやキャベツ、ハクサイなどの露地栽培の野菜を中心に市場に出回る数が減少し、今、価格が高騰しています。

例えばレタスの4月の平均卸売価格は去年に比べ8割の値上がりです。

熊本大同青果によりますと暖冬の影響で生育が早まり2月までは野菜が豊富で価格は抑えられていましたが、3月以降、今度は冷え込みと雨によって生育に遅れが出始め
入荷量が激減。そのため価格が高騰しています。

【熊本大同青果 竹原 由幸 専務】
「『端境期』といって切れ間ができている。そのために物が少なくなっているのが現状」

一方で、トマトやキュウリなどハウス栽培の野菜は天候の影響が少なく入荷量は例年通り。価格も安定していてお薦めだそうです。

【寺田菜々海アナウンサー】
「熊本市のスーパーです。レタスのきょうの販売価格は(1玉)税込み322円です」

熊本市東区の『ハーモニー 尾ノ上店』です。

去年の同じ時期と比べるとレタスはおよそ1.5倍、キャベツはおよそ1.8倍の
価格で販売していますが、これでも仕入れ値の高騰分を考えるとギリギリの範囲だと話します。

【マルエイグループハーモニー 尾ノ上店 青果チーフ友口 和昭さん】
「(仕入れ値の)上がった分をそのまま(販売)価格に転嫁するとお客さんに買ってもらえるような値段ではないので中には原価で売ったりとかすることもある」

仕入れ先を複数比較して少しでも安く抑えたり、カット野菜の販売を増やしたりして
工夫しています。

【買い物客】
(価格高騰を感じますか)
「もちろん。手を出してもやめることもある」
「生産者も大変だろうと思って必要なものは仕方ないと思って」

気になるのは今後の見通しですが。

【熊本大同青果 竹原 由幸 専務インタ】
「レタスは長野県、キャベツは群馬県、その産地が雪や雨の影響で作付けが遅れている。5月いっぱいは商品は少ないと思う」

熊本大同青果によりますと5月にかけても露地ものの品薄は続く見通しのため、
あと1カ月程度は値段が高い傾向が続くのではということです。

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