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3度の優勝経験を持つ八代市出身 東京大学大学院の古川 大晃 選手 熊本城マラソン

今度の日曜に迫った熊本城マラソン。今週は注目選手や見どころをシリーズでお伝えします。1回目の12日は過去3回の優勝経験を持つ八代市出身 東京大学大学院の古川 大晃 選手です。

博士課程3年目を終えようとする中で下したある決断、そして今年の大会にかける思いに迫りました。

1月29日。

少し欠けた月が西の空に沈み、東の空が明るくなりかけた頃その男は颯爽と現れました。

【東京大学大学院 古川 大晃 選手】
(今回なんで熊本に帰って来てるんですか?)(熊大時代の)陸上部の先輩の有田大将さんの結婚式がありました。(古川さんにとってこの場所は?)
「ホームグラウンドですね。中学高校のころから競技をして育ってきた場所になります」

八代高校出身古川大晃選手。

熊本大学3年の時の熊本城マラソンで初優勝を果たすと。翌年の大会では史上2人目の連覇を達成。

去年の大会で、プロランナー福田 穣 選手とのデッドヒートを制し前人未到3度目の優勝を飾りました。

研究では追尾走、つまり誰かの後ろを走るとなぜ速く走れるのかの答えを追い求め、九州大学大学院を経て東京大学大学院へ。

しかしこの東大進学にはもうひとつの理由がありました。

【古川 選手】
「理由のひとつに箱根駅伝が大きくありました」

それは箱根駅伝に出場すること。

古川選手は、その目標を胸に研鑽を続け課題だったスピード面を強化。

本戦出場はならなかったものの2年連続で関東学生連合の一員に選ばれたのです。

そして博士課程3年目となる今年度を集大成の一年と位置付けていました。

しかし。

【古川 大晃 選手】
「今年の箱根駅伝は目指していた学生連合チームが編成されずに、僕の出場のチャンスは全くなかったということで自分としては残念でした」

失意の中、今年の箱根駅伝では補助員を務めきらびやかなスポットライトを浴びる出場選手の姿を間近に見たといいます。

「『あ、いいな羨ましいな100回大会という記念すべき大会を走りたかったな』
という思いでした」そして、ある決断をします。

【古川 選手】
「本来だと卒業ということになるんですけど、箱根をあきらめきれないといのも大きくて(卒業せず)あと1年間箱根を目指してみたいなと思っています」

【古川選手と父 昭徳さん】
「ただいま」「おかえり」

朝練を終えて実家に戻った古川選手。この日、介護の仕事が休みだった父、昭徳(あきのり)さんが出迎えます。

「どのぐらい走った?」「25キロぐらい」

【古川選手の父 昭徳さん】
「(大晃君が)家を出てから長いから寂しいんじゃないですか?)
だいぶ慣れましたねただ私以上に母親(妻)がこう(抱っこ)します。帰ってきたらですね」(お母さんいらっしゃらないのが残念ですね)「なんかブツブツ言ってましたね。(取材と)分かってたら有休とか取ったのにって」

トマトの選果場で働く母みほさんは取材に訪れたこの日は仕事で不在。

すると古川選手、おもむろに朝食の準備を始めます。

古川選手といえば熊大時代はナスを手でちぎり…九大時代はネギや白菜を手でちぎるなどこれまで斬新な料理を披露してくれました。

しかし、この日は冷蔵庫から鮭の切り身を取り出してフライパンで焼くなどいたって普通。

テレビ的には物足りないけど長い学生生活の中でどうやら料理の腕も上げたようです。

「食べにくいど?」
「お父さんはいいけどテレビ局の皆さんを立たせて自分だけご飯食べるなんて気まずいですよね」

「熊本城マラソンは自分を成長させてくれた大会」と話す古川選手。

あえて今年の大会の目標を聞きました。

【東京大学大学院 古川 大晃 選手】
「優勝一択だと思っています。(2位でフィニッシュは古川君にとっては負けですか?)そうですね。1位以外はあまり意味がないと思っています」

走る研究者が自身の持つ最多優勝記録をさらに伸ばすのか?

スタートを告げる号砲が熊本城下に響き渡ります。

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