３日午前９時前に台湾東部沖を震源とするマグニチュード７．７の地震が発生しました。熊本県内の有明海と八代海でも若干の海面変動が予想され一時、「津波予報」が発表されました。

気象庁は、午前９時すぎ県内では有明海と八代海に津波予報を発表しました。

これは高い所でも２０センチ未満の海面変動のため被害の心配はないというものですが、熊本県の危機管理防災課では、気象庁や有明海沿岸の自治体などと連絡を取り合い情報収集を行いました。

この「津波予報」は正午に解除されました。

熊本県内での海面変動は確認されなかったほか、被害に関する情報も入っていません。

一方、震源となった台湾では、東部を中心に強い揺れがあり、各地で山崩れや建物が倒壊するなどの被害が出ています。

この地震を受けて台湾出身で県内在住の有志などでつくる『台熊友好会』の徐秋美（じょ あきみ）会長は「安否が分からない友人がいるので心配。現地にいる日本人の留学生や駐在員たちも言葉が分からずに不安な思いをしていると思う」とコメントしています。

一方、台湾の半導体製造大手ＴＳＭＣは、「一部の工場では規定に基づき一時、人員退避を行ったが、人員の安全と安否は確認できている」とし、「地震による影響は詳細を確認している」とコメント。

ＴＳＭＣの子会社ＪＡＳＭも「現時点で影響はなく、引き続きＴＳＭＣと詳細を確認したい」と話しました。