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能登半島地震被災地で熊本大学の学生が炊き出しや足湯を提供【熊本】

おととし、ウクライナから避難する人たちを支援するため、ポーランドでボランティア活動に当たった熊本大学の学生が先日、能登半島地震の被災地支援に参加しました。現地で被災者を支援する中でどんなことを考え、学んだのか。話を聞きました。

【熊本大学4年 野尻 有紗さん】
「場所とか関係なく、できることがあればどんなに遠くても、どんなに時間がかかっても行くというスタイル」

熊本大学法学部、グローバルリーダーコース所属の4年生、野尻有紗さんです。

野尻さんは、元日に発生した能登半島地震の被災地支援で2月23日からおよそ1週間、日本財団ボランティアセンターの一員として特に被害が大きかった石川県珠洲市に向かいました。

【熊本大学4年 野尻有紗さん】
「本当にもう言葉が出ないぐらい、車が家屋に埋もれている様子や全壊や半壊の家を目の当たりにして、こんな(状態)になってしまったんだと自然災害の恐ろしさを感じた」

避難所では夕食の炊き出しをしたり、断水が続き、入浴もままならない状況の中、
被災者に少しでもリフレッシュしてもらおうと足湯を提供したりしました。

【野尻 有紗さん】
「私が九州から来ていて、初めて石川を訪れたので、有名なもの、伝統的な瓦の話を聞いた」

被災した人たちへの「心のケア」は想像していたよりも難しく、無力さを感じながらも、手伝ってくれた現地の中学生から自分に何ができるか考えて行動することの大切さを改めて学んだといいます。
【野尻 有紗さん】
「受験も控えて、自分の進路に向かって大変な中で、中学生から『何ができますか?』『もっと手伝いたいです』と積極的に声をかけてくれたことがすごく印象的で」

おととし8月には、ロシアによる侵攻でウクライナから避難する人々を支援するためにポーランドに渡り、10日間のボランティア活動に取り組んだ野尻さん。

将来はこれらの経験を生かした仕事をしたいと考えています。

【野尻有紗さん】
「国際協力という分野で国境を超えて貢献できるような人材になりたい」
「相手に寄り添い、相手を大切にできる大人になりたい」
その思いを強くした今回の被災地支援でした。

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