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阿蘇地域の小学校でいじめ 両親は会見を開き「子どものSOSに適切な対応を」【熊本】

阿蘇地域の小学校で児童が不登校になっていた問題で、第三者委員会の報告書が4日公開されました。児童の両親は会見を開き「真剣に子どものSOSに応じて適切な対応を取ってほしい」と訴えました。

この問題はおととし、阿蘇地域の小学校低学年の児童がいじめが原因で不登校になったと両親が訴えているものです。

第三者委員会が3月、地元の教育委員会に提出した調査報告書が4日公開されました。その中で保護者が訴えたいじめ行為18件のうち10件以上をいじめと認定。

「いじめが不登校に影響を及ぼした可能性が高い」としました。

また第三者委員会は保護者が学校に相談した際、学校側が「前のことを話しても
水掛け論にしかならない」「学校では楽しく過ごしている」といった趣旨の発言をしたことなどが保護者の学校に対する不信感につながったと指摘しています。

【児童の保護者】
「SOSを受け取った大人は真剣に子どものSOSに応じて適切な対応を取ってほしい」

調査報告書では客観性を確保する必要があるとし、保護者の相談窓口のワンストップ化や学校が適切な対応をとるための相談窓口も必要ではないかなど12項目を再発防止策として提言しています。
【児童の保護者】
「子どもが『学校に行こうかな』と言い始めたきっかけになったのは第三者委員会の聞き取りと私たち両親は認識しております」

両親によりますと、児童は去年10月ごろから少しずつ登校しているということです。

地元教育委員会の教育長は「関係児童、保護者の方につらい思いをさせてしまったことを重く受け止めています。学校現場と協力しながら 改善できるところから
スピード感を持って取り組み、再発防止に努めます」とコメントしています。


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