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熊本県立鹿本高校サッカー部落雷事故 教職員ら雷注意報「知らなかった」

宮崎市にある高校のサッカーグラウンドに雷が落ち、県立鹿本高校の生徒1人が意識不明の重体になっている事故の続報です。事故当日、宮崎市内に雷注意報が出ていたことについて現場にいた教職員らは「知らなかった」と話していることが明らかになりました。

この事故は今月3日、宮崎市の鵬翔高校のサッカーグラウンドに雷が落ち、交流試合に来ていた県立鹿本高校のサッカー部員合わせて18人が病院に運ばれたものです。

鹿本高校などによりますと、このうち部員2人が搬送時、心肺停止の状態でしたが、その後、2人とも心肺は回復。1人は意識も戻り、今月5日に退院したということです。

もう1人は現在も意識不明の重体で、宮崎市内の病院で治療が続けられています。

8日は熊本県教育委員会が会見を開き、事故の経緯を説明しました。

【熊本県教育委員会体育保健課 濱本 昌宏 課長】
「『突然、雷がドーンとなった』と言っていた。予見できる状況ではなかったということでした」

前日から当日にかけて天気予報や雨雲の確認を複数回行いながら試合を行っていたということで、事故直前は小雨が降ったりやんだりする程度で、落雷があるまではおよそ3時間、雷鳴は確認できなかったと説明しました。

一方で。

【熊本県教育委員会体育保健課 濱本 昌宏 課長】
「雷注意報は出ていることは認識してなかったようです」

宮崎市内では前日午後から当日夜まで雷注意報が出されていましたが、現場にいた鹿本高校や鵬翔高校の顧問などの教職員らは注意報が出ていたことを「知らなかった」と話しているということです。

熊本県教育委員会では、生徒の回復を待つとともに今後も聞き取り調査などを行い、安全配慮義務違反などがあったかどうかなど検証を進めるとしています。

また、熊本県教育委員会は8日付で、全ての県立学校に対し、落雷事故防止に関する教職員への研修やAEDの実技研修を行うよう通知を出しました。

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