３月、熊本市の繁華街で女性従業員３人が店長の男に刃物で刺され大けがをした事件。犯行の動機が少しずつ明らかになってきました。殺人未遂の疑いで逮捕・送検された店長の男は、女性従業員３人が退職の意向を示したことにいらだち、犯行に及んだとみられるということです。

この事件は、３月２２日午前、熊本市中央区下通にある飲食店で、２０代の女性従業員の顔などを包丁で刺し、殺害しようとしたとしてこの店の店長を務める
奈良　公明　容疑者（２９）が現行犯逮捕されたものです。

このほか、１０代の女性従業員２人も包丁で刺され重傷を負いました。

警察は、この２人への殺人未遂容疑でも奈良容疑者を近く再逮捕する方針であることがＴＫＵの取材で分かりました。

また、動機について逮捕当時、「仕事上のトラブルがあった」という趣旨の供述をしていた奈良容疑者。その後の調べで、退職の意向を示していた女性従業員３人との
やりとりの中でいらだちを感じ、犯行に及んだとみられるということです。

このほか、押収された包丁２本について、奈良容疑者が事前に準備していたことも
分かっていて、警察は犯行の計画性や犯行に至った経緯など慎重に調べています。