球磨川の支流、川辺川に建設予定の流水型ダムをめぐり、一部地域の水没が想定される五木村の木下 丈二村長が、ダム建設への同意に前向きな姿勢を示しました。

木下村長は、４月２１日に開催する村民集会で正式に態度を表明するとしています。

【五木村 木下丈二村長】
「五木村が、この流水型ダムの判断なども踏まえて新たなスタートラインにつく時期が来たと認識している」

川辺川への流水型ダムの建設をめぐっては、一部地域の水没が想定される五木村に対して国と県が今後２０年間で総額１００億円規模の財政支援を柱とする振興計画を示し、去年５月、３者が合意しました。

一方で、村はこれまでダム建設の賛否については態度を明らかにしていません。

こうした中、１２日球磨川流域の１２市町村でつくる川辺川ダム建設促進協議会が蒲島知事らに「流水型ダムの早期着工」を求める要望書を提出しました。

促進協の副会長という立場で出席した五木村の木下 丈二村長は、ダムによる環境への影響について国が村民に対して模型などを使って丁寧な説明を行ったこと、振興計画についても踏み込んだ中身になっていることを挙げ、「村として新たなスタートラインにつく時期が来た」と述べ、ダム建設への同意に前向きな姿勢を示しました。

木下村長は４月２１日の村民集会で、ダムの受け入れについて正式に態度を表明する方針です。