熊本県の旅行助成事業をめぐる第三者委員会からの報告を受け１２日、蒲島知事が臨時の記者会見を開きました。蒲島知事は「県政に対する疑念を持たれるような事態に至った」として陳謝しました。

熊本県の旅行助成事業をめぐっては「旅行会社の不適切受給があり県幹部から見逃し指示があった」と去年９月に外部通報がありました。

これを受け、県が設置した第三者委員会は『不適切受給』や『見逃し指示』、『県民への損害』はいずれも認められないとする報告書を１１日、提出しました。

報告書では、県の助成事業の決定やその過程について書面が残されていないことや、問題が起きた際に県の対応を見直す姿勢がなかったと指摘しています。

その上で旅行業者への名誉回復を求めた提言を行っています。

【蒲島 知事】
「県政に対する疑念を持たれるような事態に至ったことについて知事として県民におわびいたします」蒲島知事は、県の財政支援制度の決定やその過程を書面に残すことなどを職員に改めて通知。

旅行業者の名誉回復に向け、協議を続けて具体策を検討することにしています。

また、蒲島知事は、「県庁内で見直す文化を築けなかったことを後悔している」と話し、木村新知事に今回の報告書を検証してほしいと述べました。