南阿蘇村立野の新所区では住民が慰霊碑に花を手向け、犠牲者を追悼しました。

立野の新所区では、本震で集落の上にある水力発電所の貯水槽が壊れ、大量の水と土砂が集落に流れ込み、夫婦２人が亡くなりました。

【当時の区長 山内 博史さん】
「一番大切なのは自然災害で人の命が奪われたということを自分も忘れないように、また周りの人にも忘れないでいてほしいという願いもある」

当時の新所区長、山内さんは、今年の元日に発生した能登半島地震の被災地にも心を寄せます。

【当時の区長 山内 博史さん】
「今が一番つらいときだろうと思う。希望を捨てないで少しでも前向きに物事を考えて進んでもらえたら…」「やはり地震というものは予測がつかないものなので、まずは自分の命は自分で守る。隣近所の人、お互いに共助で助け合うことを常日頃から考えておくべきではないか」