１７日夜遅く、豊後水道を震源とし最大震度６弱を観測した地震で県内でも阿蘇市などで震度４を観測しました。ところで１７日夜の地震では県内の広い範囲に緊急地震速報が出されました。地震を知らせるアラームが鳴った時、私たちはどう行動すればいいのでしょうか。

【阿蘇市民】
「いきなり携帯電話が鳴りだして、えーっ！という感じ。そしたらグラグラグラと
揺れが来た」

１７日午後１１時１４分ごろ、豊後水道を震源とする地震がありました。
この地震で震度６弱を愛媛県の愛南町や高知県宿毛市で観測。

県内では震度４を阿蘇市・高森町・産山村・あさぎり町で観測しました。

【熊本市民】
「携帯電話の地震速報で気が付いた。熊本地震を思い出した。速報が鳴ってすぐ
２段ベッドなので、何かあるといけないと思い、すぐに子供に駆け寄った」

「起きていた。びっくりした。熊本地震がトラウマになっている。食料品はいつも置いているけど、それでも不足かなと思う部分がある」

【阿蘇市民】
「携帯電話や防災無線の速報の音にびっくりした。
（熊本地震を）思い出して怖かった」
多くの人が驚いたというのが、スマートフォンや防災無線などで鳴り響いた緊急地震速報。

これは、震度５弱以上の揺れまたは周期の長いゆっくりとした大きな揺れ『長周期地震動』階級３以上が予想された場合に、震度４以上または『長周期地震動』階級３以上が予想される地域に発表されるものです。

つまり緊急地震速報がなった場合は、強い揺れに襲われる可能性があり、速やかに身の安全を確保する必要があるのです。

気象台によりますと、１７日は熊本県内でも阿蘇地方や熊本地方などに発表されました。

熊本県内で発表されるのは２０２２年１月以来およそ２年ぶりです。

では、緊急地震速報が鳴った時にはどのような行動を取ったらよいのでしょうか？

【熊本地方気象台　田中　宏樹　南海トラフ地震防災官】
「震源が熊本から離れた豊後水道だったことで、強い揺れが来るまで１０秒から２０秒程度あった。このため、熊本県内では揺れに対する準備をする時間があった。まず、頭を保護し、丈夫な机の下に隠れるなど身の安全を確保してほしい」

また、地震発生から１週間程度は、同程度の揺れに注意して過ごしてほしいということです。