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木村知事が流水型ダムや村の振興策について五木村や相良村と意見交換【熊本】

木村新知事にとって初の市町村訪問は、ダム問題で長年翻弄されてきた五木村と相良村でした。木村知事は18日両村長らと意見交換し、川辺川に建設を計画している流水型ダムや村の振興策について意見交換しました。

知事就任から3日目、「積極的に現場へと出かけたい」と語っていた木村知事は18日、初の市町村訪問でまず五木村を訪れました。

木村知事は川辺川への建設が計画されている流水型ダムを含む緑の流域治水の推進を
公約に掲げていて、長年ダム問題で翻弄されてきた五木村や相良村の振興に力を入れたい考えです。

五木村では木下丈二村長や村議会議長らと面会。

五木村を最初の訪問地に選んだことについて「蒲島前知事から変わることのない県の姿勢を示すためだ」と強調しました。

【木村知事】
「これまで以上に五木の未来、五木の課題に真剣に取り組み、継続して取り組んでいくことを約束します」

これに対し、木下村長は県の対応を評価した上で「若い人たちが五木村に住めるよう
さらに強い国や県の力添えをお願いしたい」と述べました。

そして出席した議員らからは

「少しでも早く目に見える形で振興策を実現してほしい」や「1000人を切った村の人口減少に歯止めをかけられる施策をお願いしたい」など村の振興に関する意見が
相次ぎました。

木下村長はダム建設への同意に前向きな姿勢を示していて4月21日の村民集会で
正式に態度を表明する方針です。


その後、ダムの建設予定地がある相良村も訪れた木村知事。
吉松啓一村長が去年、蒲島前知事が示した総額112億円の村の振興策について
事業の継続を求めると、木村知事は「知事が代わっても県の姿勢は変わらない」として県が全力で後押ししていく方針を示しました。

また、「地域の宝である川辺川の清流を守り、環境に最大限配慮した流域治水を進めていきたい」と述べました。

ダム建設について吉松村長は「賛成も反対も表明しない」と述べ、今後、国や県が
村民に説明する場を設け、ダムを含めた流域治水について村民それぞれが理解を
深めていくことが重要との考え方を示しました。

【木村知事】
「知事自らがブレないでしっかりと両村の課題に向き合っていくことに尽きると思います」「五木村相良村の皆さんが村の未来を考えてどういう方向に進んでいきたいか
ということを受け県は議論していきたいしそれを支えていきたい」



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