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阿蘇中岳の噴火警戒レベルを『1』から『2』に引き上げ【熊本】

福岡管区気象台は阿蘇中岳の火山活動が高まっているとして噴火警戒レベルを15日
『1』から『2』に引き上げました。これに伴って地元の自治体でつくる協議会は
火口周辺1キロの立ち入りを規制しました。

気象台の観測によりますと、阿蘇中岳では15日朝6時ごろから火山性微動の振幅が
やや大きくなっているほか、火山ガスの放出量もやや多い状態となっていて、火山活動の高まりが認められるということです。このため気象台は午前10時半に噴火警戒レベルを『1』の「活火山であることに留意」から『2』の「火口周辺規制」に引き上げました。

噴火警戒レベルが『2』となるのは4月26日以来です。噴火警戒レベルの引き上げを受けて地元の自治体でつくる阿蘇火山防災会議協議会は火口周辺1キロを立ち入り規制。

阿蘇山上ターミナル近くの料金所前では職員がゲートを閉め、立ち入り禁止を伝える
看板を設置していました。
【観光客】
「到着してすぐ(ゲートが)閉まってしまいました。季節もいいので、せっかくの火口を見たかったです」

また気象台は機動調査班の職員2人を現地に派遣しました。

【福岡管区気象台火山機動観測班 池田啓二班長】
「今日は火山ガスの観測をしますので、噴煙の流れて来る北側の山の斜面を(車で)走って濃度を調べます」

調査班は風向きを見ながら火口周辺を車で巡回し、車外に取り付けた観測器で火山ガスの濃度を観測しました。

調査結果についてはまとまり次第、ホームページで公表するということです。

気象台は火口からおおむね1キロの範囲では噴石や火砕流に警戒が必要として、自治体などの指示に従い、危険な地域には立ち入らないよう呼びかけています。

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