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大津高校サッカー部で飲酒、喫煙、パチンコ 活動自粛などの措置は取らない【熊本】

おととし、1年生の部員が土下座を強要され全裸の写真を撮られるいじめがあった
県立大津高校サッカー部で、今度は複数の部員が飲酒や喫煙、パチンコ店へ出入りしていたことが16日TKUの取材で分かりました。

17日取材に応じた教頭はサッカー部としての問題ではなく、個人の問題であるとして指導者の処分や活動自粛などの措置は取らないとしています。

【大津高校・高木慎二教頭】
「大変重く受け止めております。特に昨年度にあのようなこと(いじめ問題)があったので、そこからいろんな改善策を考えて進めてきたが、それが100%浸透していなかった部分があるのかな」

大津高校によりますと、5月1日、匿名で「サッカー部員が飲酒や喫煙をしたり、パチンコ店へ出入りしている」との情報が学校に寄せられたということです。

学校が調査を行ったところ、この半年ほどで飲酒と喫煙を行った生徒が数人、パチンコ店へ出入りしていた生徒が十数人確認され、この中にサッカー部員が複数人含まれていたということです。

学校は、該当する生徒に対し現在、自宅謹慎などの特別な指導を行っているとしています。

サッカー部に対する活動自粛などの措置については。

【大津高校・高木慎二教頭】
「集団で宴会をしてとか、集団で何かを、ということではございません。個別の案件に対してサッカー部の生徒がそこに混じっていたという捉え方でそれぞれに対応しているので、部活動そのものの自粛は考えていない。試合にも出る」
こう述べた上で監督を含む指導者の処分も現時点では考えていないとし、5月から始まる高校総体についても予定通り出場するということです。

しかしこの判断に県教委の担当者は…
【県教委 体育保健課 濱本昌宏課長】
「まだ不確かな情報もあるので、そこの事実が固まったところで総合的に判断したい。校長先生が最終的に判断するが、事実確認の報告を受けた上で監督の続投を控えるとか、総体出場は控えるとか、そういうことを我々から助言をすることもある」

学校の判断に対し、県教委が今後、何らかの助言を行う可能性を示唆しました。

大津高校サッカー部を巡っては、おととし、1年生の部員が土下座を強要され全裸の写真を撮られるいじめがあったとして第三者委員会が現在調査を続けています。

また、警察は当時の上級生2人を強要の疑いで書類送検しています。

相次ぐ不祥事に白石県教育長は。

【白石伸一教育長】
「昨日、このニュースを聞いて率直に残念なニュースだと思った。しっかり状況報告を聞いたのちに学校が適切に判断できるようなアドバイスをしていきたい」

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