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土器や石器、埋葬された縄文時代の人骨などが発見【熊本】

土器や石器、埋葬された縄文時代の人骨などが発見されました。
熊本市南区で出土した縄文時代の史料が24日、報道陣に公開されました。

【堂前泉紀 記者リポート】
「熊本市南区城南町です。普段は駐車場として使われているこの場所から、縄文時代の土器など貴重な史料が見つかったということです」

特徴的な網目模様の土器や、石器…

歴史的価値が高いこれらは、国指定史跡地、黒橋貝塚公園に隣接する民有地で見つかりました。

縄文時代中期から後期、およそ4500年から3500年前のもので、動物の骨などが大量に出土していることから、縄文人のごみ捨て場、貝塚と同じようなものだと考えられています。

また、魚の骨も見つかり、「当時、この付近まで海が広がっていたことを示している」と専門家は話します。
また、この場所では、膝を曲げた『屈葬』と呼ばれる状態で埋葬された人骨も見つかりました。20代から40代の女性とみられています。


この土地ならではの水分を多く含む土壌が微生物の分解を阻み、多くの歴史的史料が、ここまできれいな状態で見つかったということです。

【熊本市文化市民局文化創造部 文化財課金田 一精 文化財保護主幹】
「低い所に廃棄エリアがあるというのはあまり事例として多くない。『タイムカプセル』とよく言われるが、まさにそのような状況」

熊本市は今後、土地の保護を行いながら遺跡について調査を進めるということです。

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