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『こうのとりのゆりかご』 昨年度の預け入れは前の年度と同じ9人【熊本】

熊本市の慈恵病院が運用している親が育てられない赤ちゃんを匿名でも預かる『こうのとりのゆりかご』。昨年度の預け入れは前の年度と同じ9人でした。開設から17年間の預け入れは179人となりました。

【慈恵病院 蓮田 理事長】
「日本に1カ所しかなければ、もっと預け入れ数は多くあるべきだと思う」

『こうのとりのゆりかご』に昨年度預け入れられたのは前の年度と同じ9人。

開設から17年間の累計は179人となりました。

熊本市によりますと、子どもの父母などの居住地は『熊本県内』が1人、『中部』と『関東』がそれぞれ2人、『不明』が4人。

9人のうち1人は1歳から就学前の『幼児』で、2人は医療行為が必要な状態でした。

出産の場所は『自宅』が9人中4人。

危険な孤立出産を防ぐための『内密出産』が導入され、2年以上たった現在も課題として残されています。

【慈恵病院 蓮田 健 理事長】
「ゆりかごも内密出産も、ほとんどが親御さんに知られたくないという理由です。家族が家に戻るまでの間に仕事とかから帰ってくるまでの間に家に戻らないといけない人はゆりかご・赤ちゃんポストになる」

ゆりかご開設から17年。

預けられた子どもたちの成長に伴い『出自を知る権利』をいかに守るかが大きな課題となっています。

慈恵病院によりますと、預け入れられた子どもが自らのルーツを求めて問い合わせてくるケースがこの1年で10件ほどあったということです。

【慈恵病院 蓮田 理事長】
「これまでお子さんたちのことを(行政から)知らせてもらえませんでした。守秘義務で。私たちも困っていて、出自を知る権利検討会では、赤ちゃんが預け入れられた時点からそれぞれが(真実告知の)準備をできる状態で臨めるような指針のようなものを作っていただきたい」

一方、熊本市の大西市長は「こどもの出自を知る権利の保障について慈恵病院と連携を図り、子どもたちの思いに丁寧に寄り添っていくことができるよう検討を進めていく」とコメントしています。

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