新堀曜子先生の女性教室

新堀曜子先生の女性教室

毎週土曜 午前11:30~11:33
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の新堀曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 新堀 曜子先生
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「妊娠初期の出血」

妊娠初期の出血は、およそ3割の妊婦さんが経験するといわれていて、問題ないものもありますが、中には注意が必要な出血もあります。

まずは、妊娠したことによる出血について。胎盤が形成される過程で起こる出血です。
『着床出血』は、月経予定日あたりにみられる少量の出血で、2~3日で治まります。
『絨毛膜下血腫』は、子宮内に血液が溜まることで起こります。ほとんどの場合、妊娠中期までに自然消滅しますが、出血量によっては、安静を指示されることもあります。

次に、妊娠初期に一番多い『流産』による出血。
流産は、胎児が子宮で成長できず、外に出てしまうもので、全妊娠の15%に起こりますが、ほとんどは、受精卵の染色体異常によるものです。
下腹痛をともなうことが多いですが、出血量・下腹痛ともに個人差があります。

また、妊娠初期の出血は、異常出血の場合もあります。
『異所性妊娠』は、受精卵が子宮以外の場所に着床した状態で、全妊娠の1~2%の頻度で発症します。
その大半が卵管妊娠で、放っておくと卵管が破裂し、大量出血や激痛、血圧低下など、ショック状態におちいるケースもありますので、早い段階での受診が必要です。

いずれにしても、妊娠初期に出血や下腹痛があれば、自己判断せず、すぐ医師に伝え、指示を仰ぎましょう。

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