水俣市の水俣病資料館で語り部を務めるメンバーが１日、伊藤信太郎環境相らと懇談しました。
慰霊式のあと「語り部の会」のメンバー５人が伊藤大臣や木村知事と面会しました。
【水俣病資料館　語り部の会　緒方正実会長】
「『起きた出来事は決してなかったことにはできない』という視点に立って、水俣病と正面から私たちは向かい合っている」
「語り部の会」の緒方正実会長はこのように述べた上で、水俣病を後世に伝え残すため資料の収集や保存への継続的な支援などを求める要望書を伊藤大臣に手渡しました。
懇談の中では語り部の会のメンバーがそれぞれの思いを述べ、胎児性患者の永本賢二さんは、「命ある限り語り部として水俣病の教訓を伝えていきたい」と話しました。
これに対し伊藤大臣は、「皆さんの思いや活動が水俣をはじめとして世界の環境問題を解決する力になるように、私も力の限り活動を支援していきたい」と述べました。