新堀曜子先生の女性教室

新堀曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の新堀曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 新堀 曜子先生
OA

「無痛分娩について(1)」

出産が近づくと、陣痛の痛みに耐えられるか不安になる妊婦さんも多いと思います。
無痛分娩とは、麻酔を使うことによって分娩時の痛みを緩和するお産の方法です。

日本では、無痛分娩の割合は、全分娩の5%程度で、近年、増加傾向にありますが、アメリカやフランスなどでは、およそ8割以上が無痛分娩での出産というデータもあり、一般的なものです。

無痛分娩のメリットとしては、陣痛の痛みが少ないことから体への負担が軽くなり リラックスしてお産に臨むことができる、体力の消耗を軽減し 産後の体力が温存できることなどです。
一方、デメリットとしては、赤ちゃんが生まれるまでの時間が長くなり分娩の際に吸引や鉗子などの器械を使ったり、陣痛促進剤を使用する頻度が高くなることです。

また、麻酔によるリスクとして、足の力が入りにくくなる、血圧が下がる、排尿感が弱くなる、体温が上がることがあり、大変稀ですが、命の危険を伴う合併症を起こすこともあります。

無痛分娩は、『無痛』とはいいますが、全く痛みを感じないわけではありません。
完全に痛みを取ってしまうと、陣痛とともにいきむことが出来なくなってしまうからです。
陣痛は、赤ちゃんを外に出すために起こる 周期的な子宮収縮で、ここに、お母さんのいきみによる腹圧が加わり、赤ちゃんが生まれます。
赤ちゃんは、狭い骨盤を通り抜けるために、向きを変えながら下降するため、お母さんは、子宮収縮の痛みや、腰・骨盤・外陰部に痛みを感じることになります。
これらの痛みを和らげながら、陣痛を感じつつ、いきむことができる分娩が、無痛分娩です。

次回は、無痛分娩で行う麻酔の方法などについてお話します。

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