第1回水の国高校生フォーラム10月24日(土)開催
古来より「火の国くまもと」とよばれる私達のふるさとは、菊池川、白川、緑川、球磨川などの河川や、1000ヶ所を超える湧水源を有する「水の国」でもあります。私達はこれらの豊かな水資源の恩恵を受けて産業を興し、文化を育んできました。特に熊本地域を潤す地下水は、大自然の働きと先人の努力によってもたらされ、他では類を見ない水環境を形成しています。今回が第一回目となる「水の国高校生フォーラム」は、県内の高校生が主役隣、熊本の水環境を学び、自分たちができる水環境保全活動を考える新たな取り組みです。ふるさとの水環境を守るために、一過性に終わらない、具体性を持った活動が提言されることは、「水の国くまもと」にとって大変頼もしく、未来への明るい道しるべになると考えます。多くの高校生の皆さんが「水の国高校生フォーラム」への参加をきっかけに、「自分たちで熊本の水を守って行こう」という思いを共有し、将来への希望の輪を広げていくことを願っています。
2015年10月24日 水の国高校生フォーラム主催者一同
プログラム 2015年10月24日(土)熊本県立劇場 演劇ホール
オープニングアトラクション | 熊本市立必由館高等学校 | 和太鼓部&書道部 |
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開会宣言 | テレビ熊本 代表取締役社長 | 本松 賢 |
主催者あいさつ | 熊本県知事 熊本市長 |
蒲島郁夫 大西一史 |
環境ビデオ上映 | 熊本の水資源愛護啓発プログラム | 「水はみんなの命」 |
発表校 プレゼンテーション | 熊本県立菊池高等学校 熊本県立済々黌高等学校 熊本県立南稜高等学校 |
「菊池川流域プロジェクト」 「熊本における地下水の枯渇」 「豊かな球磨川の恩恵」 |
コント | 油ものは拭き取る1 | |
水環境を守る活動 | 熊本県環境立県推進課 熊本市水俣全課 公益財団法人くまもと地下水財団 |
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クイズ | 水の雑学王サバイバルクイズ! 「水のクイズ王決定戦」 |
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認定証授与式 | 「水の宣言校」第1号 熊本県立南陵高等学校 | |
大会宣言 | 「水の宣言校」運動を広めよう | |
閉会のあいさつ | 高校生ボランティア委員の皆さん |
発表校プロフィール
熊本県立菊地高等学校
- 「熊本における地下水の枯渇」
- 発表者 : 前川令/建部音寧 他6名
担当教諭 : 吉田真一
菊地高校生徒会と商業科の生徒が中心となって、菊地川流域の高校生に呼びかけ、地域活性化と高校生の活動の場を高校生の力で作り出しました。
川を通してつながる高校生が次代を担う力を自分たちで体験することで身につけようとした取り組みを発表します。
熊本県立済々黌高等学校
- 「熊本における地下水の枯渇」
- 発表者 : 宮田史香/園田有理/近藤綾香/田中瞳華/
福田ありさ
担当教諭 : 鶴濱正悟
平成25年度に文部科学省からSGH(Super Global High school)の指定を受け、現在、1年生85名、2年生41名が研究活動に取り組んでいる。テーマは「環境」である。熊本には水俣病の歴史を教訓に、水俣を中心に先進的な環境保全活動に取り組む地域だ。したがって、私たちが暮らす地球についての洞察を求めるSGHの活動は、「熊本の環境保全の歴史や活動、日本の他の地域、あるいは世界の国・地域の環境保全の歴史や活動などの研究に取り組み、その成果の世界への発信を目指し、リサーチ活動や英語でのディベート活動などを実践する。そしてこの実践を通して、批判的・創造的精神を持つジェネラリスト(総合的な知識を有する人材)へと私たちが成長することを目指す」。創立133年目を迎えた本校での教育は、三綱領(正倫理・明大義、重廉恥・振元気、磨知識・進文明)の理念に基づき実践されてきた。本校の建学の精神は、SGHの問題意識を先取りしていたと言える。本校の生徒たちは、そうした理念をもとに、そしてその理念を自分のものにすべく、「環境」をテーマに研究活動に取り組んでいる。
熊本県立南稜高等学校
- 「豊かな球磨川の恩恵」
- 発表者 : 犬童光輝/谷山大成/守屋利宣/稲葉翔太/
渕上亮/小川拓哉
担当教諭 : 白石栄二
校内を流れる水路を遡ると、百太郎溝や幸野溝、そして球磨川からの供給によるものだとわかりました。これらの溝が作られた背景には、洪水や新田の開拓が関係していました。長い年月をかけ先人達の努力により完成した溝は、学校での農作物等の実習品として恵みをあたえてくれます。南陵高校環境工学科では、百太郎溝・幸野溝の水資源について、創立80年から90周年頃にかけて造られた校内水路でくらすホタルについて、木毛セメント板の緑化に関する研究などをとおして、命を育む水の大切さを学ぶことができました。またこのような取組みで、地域、歴史、文化、資源、生き物について多くのことを知ることができました。今後も自然や地域への感謝の気持ちを忘れず、これらの研究での課題点を整理し、農業土木の視点からアプローチしながら、「継続した活動」に取り組んでいきます。
水の宣言校
「水の宣言校」は、県内各地の高校生が自主的に地域の水環境を守る活動を宣言し実行するという、新しい水環境保全活動です。水の宣言校になるには、具体的な水環境保全のための活動をクラスや生徒会で討議後、宣言文としてまとめ、全校集会で過半数の賛同を得る必要があります。水の宣言校となった学校は、水の国高校生フォーラム実行委員会が公式ホームページやポスター、テレビ等により周知を行い、その活動を応援します。高校生のネルギーが熊本の水環境を守っていく大きな力となり、活動の輪が県内全域に広がっていくことを願っています。
熊本県立南稜高等学校
【宣言文】南稜水輝(みずき)
〜南稜で水を守り、守る人が輝く、学校作り〜
①ボランティアを通して美化活動を行う。 〜水守(みずもり)一善、水を守る行動〜
②常時節水、雨水や使用後の水の再利用をする。 〜排水する水も汚さない〜
③ポスターの掲示などの啓発活動を行う。 〜水も心もキレイにする〜
くまもとのかけがえのない「水」を守る
高校生を私たちは応援します!
<応援企業・団体名>
JAグループ熊本/ソニーセミコンダクタ株式会社/西部ガス株式会社熊本支社/コカ・コーラウエスト株式会社/学校法人 銀杏学園 熊本保健科学大学/医療法人社団愛育会福田病院/熊本交通運輸株式会社/株式会社KIS/金剛株式会社/株式会社杉養蜂園/大熊本証券株式会社/株式会社ネイチャー生活倶楽部/富士ゼロックス熊本株式会社/有限会社不動産のマツムラ/医療法人堀尾会熊本託麻台リハビリテーション病院/本田技研工業株式会社熊本製作所/光多制服株式会社/株式会社山内本店/早稲田スクール/JA熊本経済連/熊本パールライス株式会社/株式会社熊本リビング新聞社/株式会社TKUヒューマン/公益財団法人熊本市水道サービス公社/公益財団法人肥後の水とみどりの愛護基金
(順不同)
<主催>熊本県/熊本市/公益財団法人くまもと地下水財団/株式会社テレビ熊本
<後援>熊本県教育委員会/熊本市教育委員会
ごあいさつ
10月24日(土)に開催した「第1回水の国高校生フォーラム」には、35校、1000人を超える県内の高校生にご参加いただき、誠に有難うございました。 ご参加いただいた高校生の皆様からは、熊本の水環境について楽しく学ぶことが出来た 等のご意見を沢山いただきました。
フォーラムの模様は、年末特別番組として、12月26日(土)の午前10時~午前10時55分までTKUテレビ熊本で放送いたします。
水の国高校生フォーラムのホームページでは、今回のフォーラムの報告や水の宣言校の募集案内、ポスター公募など随時掲載していく予定です。 多くの高校生の皆さまが、この水の国高校生フォーラムへの参加をきっかけに、更に熊本の水環境を守っていく大きな力になっていくことを願っています。
2015年10月30日 水の国高校生フォーラム実行委員会(熊本県・熊本市・くまもと地下水財団・テレビ熊本)
第1回水の国高校生フォーラム
平成27年10月24日(土)熊本県立劇場 演劇ホールにて開催
蒲島知事が、『高校生が動き出すことで水を守る熊本の活動を次世代に引き継いでいこう』とあいさつ
会場には、熊本県内から35校1036人の高校生が参加した。
発表校プレゼンでは、菊池高校、済々高校、南陵高校の3校が、身近な水環境を守る提案を会場の高校生に呼びかけた。
アトラクションの水の雑学王クイズでは、1000人の高校生の中から4人が勝ち残って、初代高校生水のクイズ王の座に望んだ。
「水の宣言校」第1号の県立南陵高校に「水の国高校生フォーラム」実行委員会から認定証が贈られた。
ボランティア高校生委員のメンバーから「水の宣言運動を広げていこう校という大会宣言が読み上げられた。」