今回は『新型コロナウイルス対策』について
お話:福田病院 河上 祥一 病院長はじめての妊娠・出産・・・
嬉しさと同時に、プレママならではの疑問や不安もあるものですね。安心のプレママロードを歩むために、専門家に教えてもらいます。
今回は『新型コロナウイルス対策』について
お話:福田病院 河上 祥一 病院長
新型コロナウイルスに感染した場合、一般的な感冒(かぜ)症状が出る方や、消化器系に症状で出る方、そしてまったく症状の出ない方もいらっしゃいます。
現段階では表に出てきた1つの症状だけを見て、新型コロナウイルスに感染しているかどうかの有無を判断することはとても難しく、国や相談センターのガイドラインも当初の基準から変遷して来ています。
これまでに経験したことのない様な特異な症状ではなく、感冒の様な症状などであれば、まずはかかりつけ医に相談して下さい。
そして、かかりつけ医に掛かってもなかなか治らない、原因がはっきりしないという場合には、コロナウイルス相談センターに電話をして相談する様にして下さい。
今年、新型コロナウイルスが感染拡大し始めた頃は、妊婦さんに感染すると重症化するのではないかと危惧されていましたが、最近では、感染しても症状が出ないケースもあり、妊婦さんだからといって重症化することはないという報告がされています。
そして妊娠中に感染したからといってお腹の新生児に必ずしも感染するものではないということも分かってきました。
今のところ熊本県内では新しい感染者が出ておらず、この状態が続きますと感染の拡大は終息に向かうと思われます。
しかし、外出の自粛や経済活動の制限要請が解除され、今の状況で県外や海外から大勢の人たちが一気に流入したり、県域を越えた行き来が増え過ぎますと、新型コロナウイルスの感染拡大の第2波、第3波が来る可能性は高いと思います。
この第2波、第3波に備えるためには、当面3密を避けるといった私達一人ひとりの日常生活における予防意識の継続が大切だと思います。
予防効果があるマスクの着用は大切ですが、これからの夏場に於いては気温や場所、人混みの具合など状況に応じて付けたり外れたりする方が良いと思います。
新型コロナウイルスに対しては、一人ひとりが予防への意識をもつこと、正しい知識を持って恐れることが大事です。
過度に恐れず、安易に考えず、知識を正しく理解して日常生活を用心して過ごして頂きたいと思います。