はじめての妊娠・出産・・・
嬉しさと同時に、プレママならではの疑問や不安もあるものですね。安心のプレママロードを歩むために、専門家に教えてもらいます。

今回は『新型コロナウイルス対策（2）』について
お話：福田病院　河上 祥一 病院長

新型コロナウイルスに感染した場合、死亡率は高くない、妊婦さんだからいって重症化すると言う訳ではないといったことはわかってきましたが、感染を広げるというファクターという点に於いては、非妊婦の方々と一緒ですのでそういう点ではやはり注意が必要です。
現状のコロナ禍に於いて「里帰り出産」は、政府も日本産婦人科学会もなるべく控えるよう注意を促しています。
特に感染者数が多い東京や関西など特定警戒都道府県から、その他の地域への移動は、感染の拡大につながる可能性があるためです。
もともと予定していた「里帰り出産」をしてはいけないとは言えませんが、新型コロナウイルスが怖いから東京から他のどこかに行くといった理由ですと、感染を拡大してその移動した先の地域の医療崩壊につながる可能性があります。そして、移動すること自体が感染の危険性を高めます。どうしても「里帰り出産」をされたい方は、早めに帰省をして２週間以上の自宅待機をし、症状がないことを確認してから受診をされてください。
妊婦検診は通常通り受診された方がいいと思いますが、ご家族に新型コロナウイルスの陽性者が出た場合や、陽性者との濃厚接触者がいるとわかった場合は、妊婦検診前2週間の自宅待機が必要となりますので、かかりつけ医によく相談をして下さい。出産に関して体調面の緊急性がなければ、2週間の待機後に通常の妊婦検診を受けられます。新型コロナウイルスは風邪の症状だけではなく胃腸障害が出るでくることもありますし、無症状ということもあります。新型コロナウイルスの感染が疑われる場合は、早めに保健所等の窓口に相談して頂きたいと思います。