はじめての妊娠・出産・・・
嬉しさと同時に、プレママならではの疑問や不安もあるものですね。安心のプレママロードを歩むために、専門家に教えてもらいます。

今回は『妊婦さんの冬に多い感染症』について
お話：福田病院　河上 祥一 病院長

寒い冬場は、いろんな感染症が問題になってきますが、中でも皆さんが一番耳にする機会が多いのがインフルエンザだと思います。
妊娠中にインフルエンザに罹っても、赤ちゃんに影響することはほとんどありません。
しかし、お母さん自身に関しましては、妊娠中は免疫力が低下しているため、高熱が出ますと早産や流産の原因になり、重症化しやすいと言われています。
予防方法としましては、うがいや手洗いなどを十分にしていただくことが大事ですし、不要不急な外出は控えるようにした方が無難です。
この他の感染症としましては、ノロウイルスやロタウイルスによる感染性胃腸炎が挙げられます。
感染性胃腸は一般的に小児科系の病気だと言われていますが、意外に成人の罹患も多い感染症です。
通常2～3日で自然に治りますが、こちらも高熱が出ますと早産や流産が心配になりますので、決して自己判断せずに、必ずかかりつけの産婦人科か、内科を受診して下さい。
インフルエンザのワクチン接種ですが、お母さんご自身だけではなく、ご家族みなさんが接種をしていなければ十分な予防にはなりませんので、感染症の予防にはご家族の協力も大事だといえます。