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骨粗しょう症

産婦人科でなぜ骨の話をするの?という質問を受けます。
卵巣のホルモンの分泌と骨の健康には非常に密接に関係していることが言われています。
骨は全体の5%くらいが工事中の状態になっていまして、古い骨を壊して新しい骨を作る、新陳代謝が激しく行われています。

20代30代、卵巣のホルモンが体に十分満たされている間は、卵巣のホルモンが骨を壊す細胞にある一定のブレーキをかけて、骨が壊され過ぎないようにバランスをとっていると言われています。
閉経してしまうと卵巣のホルモンの分泌が落ちてきますので、ブレーキがかからなくなって、骨が壊されるサイクルに回ってしまうと。
閉経した後10年で、骨量の20%くらいが低下すると考えられていて、女性は男性よりも骨粗しょう症のリスクが高いですし、将来的に骨折する可能性があるということになります。


 
骨密度検査というのは、現在一番信頼性が高い検査でエックス線を使ったデキサ法というのがあるのですが、この検査は10分程度で終了します。割と侵襲性が低い検査で簡便にできると思います。
人生100年時代と言われます。骨密度が低い人が高い人に比較した場合、骨密度が低いだけで寿命が短くなるということも知られています。
卵巣のホルモンが変化する40歳を超えた時点で、ぜひ一度整形外科や産婦人科で骨密度検査をされることをお勧めします。

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