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子どもの感染症とワクチン(2)

最近、百日咳や破傷風などを予防する子どもを対象にした4種混合ワクチンに、肺炎や髄膜炎などを引き起こすHib感染症を加えた「5種混合ワクチン」が日本で認められました。

厚生労働省は新たに法律上の定期接種に位置づけて、この5種混合ワクチン接種を行う方針を決めました。現在の4種混合ワクチンは、百日咳や破傷風、ジフテリア、ポリオを予防するためのもので、生後2か月から接種が行われていますが、今回の「5種混合ワクチン」についても同じように、定期接種の対象となるのは生後2か月から7歳半までで、一定の期間をあけて初回接種と追加接種で合わせて4回の接種が行われます。
 ヒブワクチンは、現在も単独で定期接種が行われていますが、4種混合ワクチンも合わせると合計8回の接種が必要で、子どもたちの負担も大きく、スケジュールの管理も問題となっておりました。今回、5種混合ワクチンにすることで接種回数を減らすことができると期待されています。副作用も変わらないようですし、子どもたちも痛い目に合う回数が減ります。

5種混合ワクチンの定期接種は、ことし4月から行われます。ワクチンデビューは、B型肝炎、ロタウイルス、小児用肺炎球菌、5種混合の4つのワクチンを同時接種で受けることをお勧めします。
一方、新型コロナウイルスワクチンは小児に関しては定期接種から外れ、基本的には費用がかかることになります。ご不明の方は自治体の相談窓口やかかりつけ医に相談されてください。

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