はじめての妊娠・出産・・・
嬉しさと同時に、プレママならではの疑問や不安もあるものですね。安心のプレママロードを歩むために、専門家に教えてもらいます。

今回は『妊婦さんと漢方』について
お話：福田病院　河上　祥一 病院長

漢方薬は、医療用のエキス剤であれば、ほとんどが植物生薬や鉱物生薬で安全なものが多く、妊婦さんには受け入れやすいお薬の一つではないでしょうか。
今、インフルエンザはタミフルを始めとする西洋薬がファーストチョイスになっていますが、そういうものがなかった時代は漢方薬がそのほとんどを担っていました。
インフルエンザが陰性であっても、罹患している可能性が高い場合、タミフル等の西洋薬では副作用が心配ということであれば漢方薬を選ぶことも一つの方法だと思います。
漢方薬の一番いいところは、未病(病気ではないが、健康とも言えない体の状態)に対してサプリメント的な使い方ができる点です。
例えば、「冷え症」は病気ではありませんので西洋医学での対応をすることはあまりできませんが、そういう時に漢方を飲んだり、「こむら返り」等の妊娠中のちょっとしたトラブルも西洋医学では対処できませんが、漢方薬では対処できます。
漢方薬は「この病気であればこれ」というのもあるんですが、多くは体質に合わせて飲んでいただきますので、同じ症状の方が飲んでいるものが必ず同じように合うかというのは難しいところですので、必ず専門の医師に相談して頂きたいと思います。